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Re: Blown to Bits: Your Life, Liberty, and Happiness After the Digital Explosion
Chapter 4 |
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図書館からバザールへ - インターネットはかつては図書館のようだったが、急速に情報の種類と量が増大し、
雑多なバザールになっていった。その中から求める情報を見つけ出すブローカーとして、検索エンジンが現れた。
不都合な情報 (WikiLeaksなど) にも簡単にアクセスでき、インターネットから完全に消すことは不可能となった。
情報階層化の失敗 - Gopher、Yahoo! のディレクトリなど。情報量の増大についていけなかた。
Yahoo! = "Yet Another Hierarchical Officious Oracle"
検索エンジンの動作:
1. 情報を集める
2. ページのコピーを取っておく
3. 索引を作る
4. 検索リクエストを解釈する
5. 関連ページを決定する
6. 検索結果を順位付けする
7. 検索結果を表示する
検索エンジンのビジネスモデル - 初めは検索結果の順位を売っていた (Overtureなど。競合する場合は
オークションも)。FTCの警告もあり、後に廃れた。それらの方式の一部を取り入れ、検索結果に並べて
広告を表示する Google AdWords が登場した。
検索エンジンの権力 - ほとんどのユーザーは検索結果の先頭しか見ないので、検索エンジンが重要となった。
検索エンジンのアルゴリズムはそれぞれ異なり、検索結果の偏りや操作が生じ得る。
Google China では検索結果の操作による一種のマインドコントロールが行われている。
検索キーワードの履歴の保存: プライバシーの懸念はあるが、検索エンジンの改善やマーケティングに有効。
検索エンジンによる支配への懸念から、規制や代替を求める声もある。ヨーロッパの官製検索エンジン Quaero など。
Re: Blown to Bits: Your Life, Liberty, and Happiness After the Digital Explosion
Chapter 3 |
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電子ドキュメントは、見た目以外の情報も含んでいる。
- アメリカ当局が機密情報をPDFのハイライトツールで黒塗りしただけで公開してしまったケース
- ワシントンポストがWORDの更新履歴を残したまま文書を公開してしまったケースなど
- テキストを画像化してスパムフィルターをすり抜けようとするスパムメールの手口
- テキストの中に別の情報を隠すテロリストの手口など
電子的に何かを表すのに、アナログ情報を省略、エンコードなどによってデジタル変換している。
そのデジタル的に格納する仕様がフォーマットで、フォーマットによる支配や規制の争いなどもある。
中古のハードディスクの危険性 - 単純にフォーマットしただけではデータを復旧可能
(実験では158個中42個からカード番号らしきものを抽出) 。
データの寿命 - メディア自体の寿命は短いので、データの移し替えが必要。
インターネット上の情報は複製とバックアップによって永続的に残り続けるかも?
Re: Blown to Bits: Your Life, Liberty, and Happiness After the Digital Explosion
Chapter 2 |
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"1984"のような監視社会が実現している。人々は監視につながるデバイスが、便利なものとして普及していればそれを持ち歩くことに抵抗を感じない (カメラ付きの携帯、クレジットカードなど)。
デジタル社会で人々がばらまいている足跡と指紋について。GPS, RFID, ブラックボックス、プリンタが紙にこっそり印刷している情報、ライセンスプレートを撮影・識別してチェックに使っている駐車場、情報漏洩事件、個人情報がなくても行動履歴からプロフィールを推定できる技術など。
なぜ人々は個人情報を企業に渡すのか:
1. Saving Time - RFIDの活用や毎月の自動引き落としは時間の節約になる
2. Saving Money - メンバーズカードによる割引など
3. Convenience of the Customer - 閲覧履歴によるリコメンデーション機能など
4. It's Just Fun to Be Exposed - ブログやSNSで自分を晒したい
5. Because You Can't Live Any Other Way - アメリカではクレジットカード無しでは生きていけない
Little Brother - 公開データからも個人情報をある程度辿れる。グーグルやSNSでの実名検索や、複数の情報を組み合わせる手法など。
Big Brother - 政府による盗聴や、外見から個人を特定する技術、データマイニングを専門とする企業の話など。
テクノロジーとともに生活スタイルも変わり、個人がデジタルデータに流す情報量も増大している
1. クレジットカード
2. Eメール - "Email is as public as postcards, unless it is encrypted, which it usually is not."
3. ウェブ - サービス会社はユーザーの利用状況を逐一記録している
Re: Blown to Bits: Your Life, Liberty, and Happiness After the Digital Explosion
Chapter 1 |
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序章。デジタル化の波が様々な変化を起こしているということ。
便利な面だけでなく、新しい問題も引き起こしている。例: 誰かが撮った写真に自分が写りこんでいて、それがFlickrで世界中に配信される。中国はデジタル技術でより効果的に人民を監視している。
koans--ビットに関する七つの真実
1. It's All Just Bits - 全てビットに過ぎない
2. Perfection Is Normal - 完全に複製できる
3. There Is Want in the Midst of Plenty - 情報が豊富すぎるので検索ニーズが生まれる
4. Processing Is Power - プロセッサの処理能力によりビットでできることが広がる
5. More of the Same Can Be a Whole New Thing - 指数関数的な広がりを見せる
6. Nothing Goes Away - 一度作られたデータはまず消えない
7. Bits Move Faster Than Thought - 情報網は速く、安くなっている
Blown to Bits: Your Life, Liberty, and Happiness After the Digital Explosion |
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Blown to Bits: Your Life, Liberty, and Happiness After the Digital Explosion
デジタル技術が今後どう人々の生活に影響していくかを描いた本らしいです。著者はMITのコンピュータサイエンスの教授で、IEEEのフェロー。